通信と放送の融合
今後の行動指針となる考え方を書いておきます。
「通信と放送の融合」と言われて久しいですが、実質のところ融合ではなく「通信→放送への一方的な参入」でした。
テレビ局にいるときから常に思っていたのですが、そもそもここでいう「通信」と「放送」の定義が同階層ではなく、文化的なものだったのです。
なので、抽象的にはコトバが成り立つのですが、具体的にいくと「何?」となっていました。その「何」かは、「ヒト(人材)」の違いと「文化・考え方」、「リスク」の違いでした。
保守的で利権的、年功序列的でリスク小な放送局の中にいたのでは、新しいコトをしたくても実現できない環境なのでした。
このため、本来の融合を実現するためには、テレビ局側からのアプローチが必要だと思ったのですが、上記環境からそれを一社員として実現するコトは不可能だと確信し、独立の道を選びました。テレビは「情報の広さ」はありますが、「情報の深さ」に欠けていました。なので今のコトバ事業(JLogos)で「情報の深さ」を追求・集約しつつ、コンテンツ面から融合を目指そうと思っています。コトバこそ全てのヒト共通のメディアなので、マスメディアとの親和性は高いと確信しています。
マスの方々が、よりコミュニケーションを活発化させるために、コトバを活用できる新しいメディアを創造することで、通信と放送の本当の融合に絡んでいければと思います。