事業と期待値

もともと理系ということもあって、いろんなことを考えるときに「期待値」を意識してしまう事が多くなってきました。
特にビジネスの世界ではコレが果てしなく重要だと思っているのですが、対外的に説明する説得材料としては結構弱かったりします。

※ちなみに「期待値」とはウチの辞書によると「離散型確率変数では,そのとりうる値のすべてを,各値をとる確率をウェイトとして加重平均した値のこと」とありますが、要は投資×成功確率です。

たとえば成功確率8割の事業を開発してやったとしても、2割の確率で失敗します。そのまま同じ事をもう一回やったとしても、また2割で失敗するので、2回連続失敗する確率は4%あります。
このとき、2回目も同じことをやって同じ失敗をした訳なので、周りからは「何で失敗したのに、また同じことをやって、同じ失敗するんだよ」と冷たい反応があるでしょう。もちろん理論的には成功確率8割の事業なら、やり方を変えずにやるべきと考えますが、説得力にはかけてしまうと思うのです。だけど、3回連続で失敗する確率はもう1%以下なので、「期待値」的には99%以上成功します。
ちなみに3回チャレンジして1度でも成功する確率は、7割の事業だと97%、5割だと87%、2割でも50%くらいあります。

つまりまず努力をして、常に自分と事業の期待値を高めること、そしてその高めた期待値に自信を持って継続的に数多くチャレンジすること、そしてその結果をもとにさらに期待値を高める努力をすること、という地道な積み重ねがこの社会科学の世界の中で成功するためには最も大切なことだと思います。

そんなことを↓が考えさせてくれました。

でもカムよ

あとで散歩に連れてってね!

コメント / トラックバック 1 件

  1. 江草@有斐閣 より:

    良いお話しだと思いました。
    確率の話ですが、気持ちに訴える話ですね。

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