4/1ですね。エイプリルフールだからといって35回色んなうそをついてきましたが、JLogos収録辞典に色んな説が載っていましたので紹介します。
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【エイプリルフール】
四月一日は「エイプリルフール」。罪のないウソならついていい日として日本でも広く知られている。
英語で「エイプリルフール」は「April Fools’ Day」または「All Fools’ Day」と呼ばれ、古くは「万愚節」と訳されていた。
日本ではエイプリルフールの日は一日中、ウソをついてもいいということになっているが、それは大きな勘違い。
本来は午前〇時から正午までの一二時間の時間制限つきで、罪のないウソをついて人をからかってもいいとされている。ここでまんまとかつがれてしまった人は「April fool!」と呼ばれてからかわれるのだ。
だから、海外で四月一日の午後になってからウソをつくと、単なる「ウソつき」になってしまうかもしれないから要注意。
エイプリルフールの起こりについてはいろいろな説があるが一般的なものは次の通りだ。
一六世紀以前のヨーロッパでは、現行の暦の三月二五日が新年で、それから四月一日まで春分のお祭りが各地で繰り広げられ、最後の日、つまり四月一日には家族や親しいつきあいをしている人たちがプレゼント交換をしていた。
一五六四年、フランスでシャルル九世が新しい暦を採用して、新年を現在の一月一日と定めた。けれども、その法令は全国まで行き届かず、新暦が発布された後もあちこちで四月一日が新年のお祭りの最終日として祝われ続けていた。
中には新暦を受け入れず、四月一日にわざとでたらめなプレゼントをしたり、新年の宴会のまねごとをしてふざけたりする人たちもいた。これがヨーロッパ各地に広がってエイプリルフールになったとされる。
ほかにも、古代ローマで四月はじめに行われた豊穣の女神ケレスの祭りの名残りとする説もある。ギリシア神話で、豊穣の女神ケレスは娘を冥界の王プルートーに攫われ、捜し回ったがついに娘を取りかえすことができなかった。この徒労(fool’s errand)の神話にちなんでいたずらをするようになった、というのである。
また、キリストの裁判のときにユダがからかった故事からきているとする説、ノアの洪水を忘れないための風習が変化したものだという説など、いろいろある。中には、古代インドでブッダの説法が三月三一日に終わったが、翌日の四月一日には信者は修行の甲斐なくもとの愚者に戻ったから、というインド起源説まである。
出典:JLogos/東京書籍「雑学大全」