「新銀行東京問題」、それでいいの?

最近の「新銀行東京」に関連したまわりの対応があまりにひどい。
何がひどいかというと問題の本質がずれてしまっていることがひどいと思います。
もちろん結果的に銀行経営陣・決定者の責任はあると思いますが、こうしている毎日数億円の損害が生まれ続けている訳ですが、一刻も早く実行に移すべきだと思います。
責任追及問題も良いのでうすが、「新銀行東京の経営問題」を純粋に議論し、その経営建て直しか、解散か、シミュレーションして、今の体制(役員・社員)で改善するかどうかの議論をマスコミ含めて盛り上げていくべきでしょう。
それを妨げるひどいのは以下の5項目だと思います。(上からひどい順)
(1)報道内容(好き勝手言うコメンテーター)
(2)報道内容(問題の本質を捉えず、視聴者に迎合するテレビ局)
(3)新銀行東京の方々
(4)石原さん
(5)東京都民
一番ひどいのが(1)。
「私ならこんなひどいことをやらない。考えられない稚拙な経営だ」とこき下ろすコメンテーターが多いですが、実際自分は金融の専門家でもないので絶対にできない。批判するのは良いとしても「見下す」権利は彼らには無いでしょう。
次にひどいのは(2)報道内容。
「都民一人当たり2万円の損害」、とか「超高利率」とか「実際に喜んだ会社はほとんどない」とか「普通無担保で1000万とか貸さないでしょう」など、一部の「事実」を大々的に伝えることで、一般人の「批判精神」をうまく誘導して視聴率をとる・・・。
利率が高いといっても5-10%。サラ金や裏金と比べると非常に低利率です。もし新銀行東京がなかったらサラ金や裏金がもっともっと儲けて、東京が悪化していた可能性もあります。
そしてこの種をまいた(3)新銀行東京の方々。
もう少し、実際の結果をディスクローズして、何が問題だったかをできるだけ公表しないといけないと思います。必ずしも設立当時に「いらない」銀行ではない面もあったはずです。大手銀行が破綻寸前で公的資金が導入されるような中、中小企業への1000万そこらの融資をする余裕がなく、その中小企業はつぶれるしかなかった状況が確かにありました。今は景気が上向き、銀行破たんも免れた大きな「変化」があったから、今回のような問題になってしまったという側面もありますし、これに関しては言い分は理解できます。
石原さんも大変だと思いますが、最高の意思決定者としての結果責任はとるべきでしょう。ただ公約で掲げたことを実際にやって、失敗して「責任追及」という単純な構造はどうかというのもありますね。
最後の「東京都民」はそんな石原さんに投票したんですから、当然責任あるように思います・・・。

今回のようにことが荒立てられると、色んな人が色んな事を言ってきます。便乗して何か言ってくる人には要注意なので、そのあたりはJLogos片手に言っている内容をぜひチェックして見て下さい。結構無責任で、横柄で、いい加減な事言ってますよ(笑)。

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