最近ニュースで雇用関係問題がない日がないくらい社会問題化していますが、構造に目を向けると、今何をすべきかは見えてくるように思います。
もちろん、派遣の方など当事者の方々にとっては切実な問題であるのは確かなので、軽はずみな事は言えないのですが、まずは知る事から全てが始まると思いますので、自分へのリマインドも含めて考えてみました。
被雇用者が解雇不当などを企業に訴えている問題ですが、企業側の視点でいくと「雇用調整をしないと倒産する」可能性があるくらいな経営状態な訳です。実際破綻する企業がこれから続出する事になるのは時代の流れなので止めることはできないです。日本企業の経営状況は、アメリカのサブプライムローンに端を発した金融危機のあおりもあり、アメリカの「写真相場」の日本市場は、単体で回復の道をたどることは厳しいです。特にグローバル企業の場合は特に顕著に現れます。さらに、アメリカの金融危機も、「サブプライムローン」単体の問題ではなく、派生した金融工学全体の問題で、その裏側にはまた大きな時代の流れがあります。
企業の経営不安→所得減&雇用不安→消費低迷&貯蓄→企業収益の悪化→企業の経営不安・・・・のスパイラルから1年は抜けられないでしょう。。。さらに「2009年問題」と拍車がかかるのは避けられないように思います。
経済理論でよく言われる「波・循環」というものを知るのもひとつです。5-60年周期のコンドラチェフ循環、15-25年周期のクズネッツ循環、9-10年周期のジュグラー循環、40ヶ月周期のキチン循環などなど、いろんな統計で確立された先達の知恵ですね。
つまりは、企業や日本が単体で自然回復することは難しい前提で考えないと本質的な解決から遠のくばかりと思います。さらに突然災難が降りかかってきた時に対応できないので、事前に準備をしておけば、ショックを少しでも和らげることができるはずです。事故と違って、構造的な問題の場合は、事前に必ず兆候が現れるはずなので、それを見つけるようにアンテナを張り巡らしておくのが最大のリスクヘッジと思います。この荒波を乗り越えるには3つ重要なポイントがあると思います。
●状況を認識する
・どうすれば回避できるか
・回避できなかった場合、どう対処すれば被害を最小にできるか
の両方を事前に研究しておく必要があります。企業のリストラの場合は、退職交渉次第で条件は変わりますし、退職後も雇用保険や未払い賃金の補填制度などなど、様々な対策もあります。
●自分の能力を少しでも高める
外部環境はコントロールできないので、資格を取ったり、勉強して、何か人より自信がもてるスキルを身につけるしかないです。が、逆に言えば、勉強して知識を高めれば、確実に新しい発見があるはずです。
いずれにしても、人より努力する必要はありそうです。人より長く働く。人より少ししか寝ない。人より余計に我慢する・・・などなど。人に勝たなければ生きていけないこの社会では、しかたないとあきらめて、発想を転換して、知る楽しみをjlogosで知ってください(笑)。
●価値観・考え方
「お金や、形」じゃないものに価値観をシフトして、満足できるようにがんばってみるのは一つです。経験や知識に価値を感じるために、自分の行動によって満足できればいいですね。お金やブランド品は所詮外部の一固体にすぎなくていつかは古くなったりなくなったりしますが、知識や経験は、自分の中に永遠に残るものなので、まさに財産です。
今の社会環境を逆に人生のチャンスと捉え、一歩一歩進んでいきたいと思います。
※逆にこういう時期は人生のうちで貴重な期間に後で思うはずです。中々まわりが調子良いときには余計できないことですし。