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お金はどこへ消えた?

チーズは・・・という本がありますが、今回の金融問題では「最初からそんなお金なんか無かった」ということなんじゃないかと思います。

あると思っていただけだったので、ある意味正しい世界に戻ってきたのかもしれないとも思います。
あるように見せかける仕組みが「金融工学」という仕組みで、デリバティブやオプション、リートなどさまざまな仕組みで、あるように見せかける発明でした。この金融工学分野でノーベル賞もたくさん出たりしていましたので、人類にとって「幸せ」な発明だったはずなのです。しかし実際は、一部の人が桁違いにもうかる格差を生むものでした。しかもアメリカ主導の資本主義の中で、日本は独自で何かできる訳でもなく、収益をどんどんアメリカに吸収される仕組みになってしまいました。さらに小泉改革でさらに日本市場にこの波が改革的に押し寄せてきたので、完全に支配されている形が定着してしまったように思います。

株式市場でも「写真相場」と言われるように、アメリカの相場が上がれば日本も上がり、下がれば下がるという、日本がどうだこうだが関係ないマーケットに現れているように思います。今回のサブプライム問題では日本はそんなに被害はないと言われながらも、この写真相場ぶりなので決定的だと思います。

金融工学を「架空」とするならば、生産技術などの「実体」に近い技術を持つ日本は、これから相対的には力を発揮できる可能性は十分あると思っています。

ただ、これら金融工学によって創り出された世界に、日本人の多くが現実的に乗っかっているのも事実です。たとえばリート(REIT)。不動産を証券化して大金を集めてビルを建てる訳ですが、エアのオフィスの入っているビルもリート。最近たつ大きなマンションもリートが多いです。リートがあったからこそ今日こんなに高層ビルがばんばん建つようになったので、もしそこが崩れてしまったとしたら、そもそも無かったところに住んでいる、、、という矛盾が近い将来表面化する日も近いと思います。
すでに日本でもリートが破綻しはじめましたので、連鎖する可能性も十分にあります。近い昔日本でも土地神話が崩れてそごうが破綻したように、同様な構造はまだまだ日本にも根強く残っています。

サブプライム問題をきっかけに、この金融工学全体が収束すれば、結局われわれ庶民の生活にも甚大な影響が出るのは免れられません。

どうしようも無いかといえばそうでもありません。今からでも「リスク管理」をしっかりして「正しい知識」を身につけることで、被害を避ける、もしくは最小にすることができるはずです。そもそも「リスク」という言葉自体も適切な日本語が無いように、日本文化には理解しにくいものかもしれないのですが、要は「理論を理解した上で判断する」ことが必要です。

ギャンブル化した株式市場や多くの金融商品などなどなど、手を出す前に仕組みを理解していれば想像以上の痛手を負わずにすむのです。こんな時にバフェットの言葉を引用するのもあれですが「理解できないものには手を出さない」は普遍的なセオリーだと思います。


こんな時代だからこそ、最低の経済単位、自分自身の能力を高めるのが最もリスクヘッジ(回避)できる方法だと確信しています。JLogosで正しい知識を身につけて、この時代を勝ち抜いていきましょう(笑)。


※ちなみに、このまえサンジャポで知った「BEAN BOOZLED(ググればすぐに分かります)」というギャンブルグミをオフィスでも5箱かいました。これは、究極の運試しビーンズで、見た目は同じでも味が違う(たとえば耳カス味orカフェラテ味、おむつ味orココナッツ味)という1/2の超ハイリスクビーンズなのです。私は2連発で当たり?をひいてしまいましたが、事前にティッシュとドリンクを用意していたのでリスクヘッジできました。

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2008年10月14日 17:22に投稿されたエントリのページです。

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