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2008年07月 アーカイブ

2008年07月02日

大阪の問題

大阪府はどうして借金まみれになってしまったのだろう。
その借金が増える構造がどうなっているのかがわかりません。

原因がわからずに、現状の借金(結果)に対して何をしても本質的な解決にはならないと思うのですが、さらにワイドショーなどで取り上げているのは、その原因ではなく、表面的な部分だけなので、テレビなどメディアから得ている情報だけでは、何も判断できないなぁといつも感じています。

借金のペースがいつ、誰の時に、どのくらい上がったのか、そしてそれはなぜかということを追及してほしいです。もちろん過去の事を掘り起こして追及したところで当事者は退任しているので責任追及も微妙ですが、同じ過ちを繰り返さないためには必要なことだと思います。
「結果」と「お金の流れ」この2つをワイドショーで、殺人事件とかと同じように徹底的に追及していくと、本来のメディアとしての使命が果たせるはずです。

あと、限られた少ない情報からしか考えられないですが、もし大阪府が財政再建団体になったらどうなるのか、のシミュレーションはないのでしょうか。
団体交渉の様子がよく報道されたのですが、その比較基準が現状だと確かに厳しすぎるようにも思うのですが、実際破綻した後と比べると「まだまし」なのかもしれません。

比較対象を誤ると、永遠に解決できない問題だと思います。

2008年07月10日

アイフォーンに期待

iPhone(アイフォーン)3Gがいよいよ明日発売のようですが、エアでも社を上げて獲得を目指します!

というのもケータイの次世代インタフェースとしてのタッチパネルは必ずデファクトになりそうだということと、ケータイでケータイコンテンツ閲覧→ウェブコンテンツ閲覧へ流れる大きな潮目になりそうだということが大きいです。
特にウチのやっている「辞書」では、目指すターゲットが「電子辞書市場(毎年数百万台規模)」なだけに、電子辞書と比較して弱い点が、このデバイスによってほとんど克服できる、というメリットがあります。

タッチパネルに関しては、今使っているプラダフォンがあまりにしっくりきているという点もありますが、大きいのは「後戻りができる機能かどうか」という点です。
実際今までいろんなデバイスに触れてきて「いいもの」のうちには、「あると便利なもの」と「一度経験すると、なくなるといやなもの」があると思います。タッチパネルに関しては、たとえばカーナビで、一度使うとタッチパネルがないカーナビを使うのに非常に大きなストレスを感じます。タッチパネルはケータイの進化の中であまり経験しなかった「画期的」な進歩だと思います。

またケータイで見るコンテンツも、「ケータイ向けコンテンツ(縦長)」から「PC向けコンテンツ(横長)」に流れ始める潮目を感じます。もちろん今後はケータイ事業者もPC対応を進めることになると思うのですが、後者の方を強化する必要は確実にあると思います。

iPhoneが出てしまうと、日本のケータイメーカーもこぞって真似た商品を出してくるように思います。数年後は、一時期折りたたみ式ケータイが大多数を占めたように、プラダフォンやiPhoneスタイルのケータイが至るところで見られるようになるでしょう。

まずは実機で使ってみて、レポートしていきます。

2008年07月11日

iPhoneゲットです

発売日当日、無事iPhone3Gの白の16G入手しました。

ケータイの新しいインタフェースとして次世代ケータイのスタンダードとにらんでいる株式会社エアでは、まずiPhoneを使い倒して、一刻も早く「辞書ケータイ」を送り出したいと思います。ご期待ください!

AppleMobileDeviceHelperは動作を停止しました

「AppleMobileDeviceHelperは動作を停止しました」
このメッセージに悩まされた方は↓で解決。

iphoneを使おうとした場合、iTunes7.7にアップデートしないといけないのですが、7.7のバグで、上記のようなエラーメッセージが出て、iphoneをipodのように使えない現象がよくあるようです。

itunes7.6以下にしないとうまくいかないので、
(1)まず最初に7.7をインストールしてしまったら早速アンインストール。
(2)7.6.1.9をインストール(http://www1.atwiki.jp/itunes/pages/7.html)
(3)自分のPCのC:\Program Files\Common Files\Apple\Mobile Device Support
  をフォルダごと他のところにコピー(●)
(4)7.7にアップグレード(1)で使ったsetupでもいいですし、7.6を起動して「更新」でもOK
(5)(●)をもとあった場所に上書き
(6)7.7を起動

これで解決!

iフォン VS PRADAフォン

ケータイの会社をやってて良かったと思う瞬間。
ipfon.jpg

両方getしてみて、実際に使い比べてみました。

結論からいうと個人的には触れたときの感動や持つ喜び度合いで「プラダフォン」が勝ちました。もちろん両方とも両方のいいところがあるので、趣味嗜好によって分かれるようにも思います。ただ最も大きいのは「小さなパソコン」or「こなれたケータイ」の違いです。

iPhoneの方は、確かに最初はGPSやネットや音楽機能で「すごい!」と思うんですが、使い続ける機能かどうかという点と、維持コストの問題があります。あとは有料で優良のケータイコンテンツが使えないのは大きなデメリットです。あとおサイフケータイも無いです。
ついでに悪口も書いておくと、テレビでやっている写真がさくさく動くやつ。ケータイで実際そんなに写真を見ることがあるのか?と思うしそもそもケータイは個人用なので、人に見せるためのものではないので自分で楽しむだけなのですぐあきます。あとテレビで絶賛しているYoutubeや地図や株価などはケータイでもできますし、一言でいうと「電話付きiPod」レベルなのかもしれません。ネットに疎い人にみせびらかし用にはいいかもしれません!
iPodやiPodtouchだと毎月の維持費もかかりませんのでトータルコストもずいぶん下がります。ipodtouchだとWiFiが使えるので自宅やオフィスではiphoneとほぼ同じですし。

色々求める人でも「ドコモのケータイ+ipodtouch」の組み合わせがベストな気がします。
※全キャリアの中で圧倒的に公式コンテンツのクォリティが高い、という理由でドコモです。ネットの情報は所詮無料情報なので価値あるコンテンツを見つけるのが大変です。ケータイだとGPSやアプリなど、今までのケータイコンテンツ業界の叡智の結集なので、自分にぴったりのサービスが必ずあります。

実際に利用するスタイルを考えると、「どこでも使いたいのはメールと電話」だと思うのでその他のプラスアルファのために毎月1万円はまだまだ高いんじゃないかと思いました。

まだ生活密着型で使いこなしていないので本当のところはわかりませんが、今のところこんな感じです。もし私が個人でゼロから買うとしたら「プラダフォン+ipodtouch」を買うと思います。

2008年07月14日

iphoneのようす

iphoneを週末使い倒してみたのですが、思ったのは「ipodTouchで十分じゃないか?」です。
そもそもiphoneは「電話機能付きipodtouch」なので、「電話機能」というのが2年間で20万円以上払う価値があるのか、という比較論です。

またiphoneには、結構致命的な「不満ポイント」も多々あるのです。最初からの「仕様」なのだと思うのですが、思っていた期待を裏切られたポイントたちです。

●電池の減りが激しい
→ipodとして使うなら1日持たない。

●手書き文字認識は使えない
→中国語しか使えない。日本語でも無理矢理使えなくはないが、使えるものではない。

●iTunesがWiFi以外で使えない(一番致命的)
→外では使えない(3Gの意味無し)

●文字入力のタッチ自体は良いが、処理速度が追いつかずにいらいらする事多数
→10秒以上反応が無い時もあり、何度か投げたくなった。
※プラダフォンの方が全然早い

●「写真」や「マップ(GoogleMap)」の拡大縮小機能は、「すごいっ!」って言わせる用にしかならない
→最初は楽しいが、実際、自分で使うことはない

●若干だけど、動作が遅い
→ほんの一瞬のタイミングではあるのですが、日本のケータイに慣れている人からするとストレスを感じる

●今まで使っていたipodの出力ケーブルが使えない
iphoneは専用の出力ケーブルがいるらしく、ステレオなどにつないでも音が出ない(数千円のドックやケーブルを別途購入しないといけない)

●絵文字が使えない

で、結局使ったのは
◇Gmailのチェック
◇サファリでネットショッピング(アップルストア)
◇話題にするため
◆ipod機能
◆iTunes
◆AppStore

なので、時間の大半は電話機能以外(ipodtouchで十分)でした。

・・・ということは、このあまり使わなかった機能のために、2年で20万円以上もかける価値があるのか?というのには大きな疑問が残りました。

よく他キャリアと比べて「iphoneが特別高いわけじゃない」という報告がありますが、結論からいうとほとんどの人が高すぎると感じるのではないでしょうか。外でも年中フルブラウザでばりばり使う、という人ならともかく、そうでなければ、2年間も解約できない縛りを今の段階でしてしまうことにはもっと考える必要がありそうです。(たぶん2年以内に、もっと快適な、もっと早い、もっと安い機種が必ずでてくると思うので。)
ソフトバンクは話題性は獲得できたのですが、事業的にはまたまたかなり厳しい状況になるんではないかと人ごとながら心配です。

※注意※
iphoneの機能自体が悪いのではなくて、ipodtouchとの比較がメインですので、もし「ipodtouch」という製品が無かったら、「買い」であるのは間違いないです。
タッチパネルのインタフェースや操作感は画期的ですし、コンセプト自体も非常にすばらしいものなので、ケータイの未来像は何となくつかめた気がしました。
ipodtouchとiphoneの普及は日を追う毎に進んでいくのは確信したので、それ用に辞書コンテンツを開発するのはビジネス的にも必要なことだとは十分感じました。

2008年07月15日

iphoneが日本で普及するための条件

iphoneについてメディアの報道やネットの話題、実際の使用感を含めて、日本で普及するための条件について考えてみました。

もちろん賛否両論あるようですが「iphoneは画期的で歴史的な瞬間」という意見や「なんか期待外れ(私)」という様々なものがあります。私の場合は期待値が高“すぎ”たために、期待外れだった訳ですが、商品としての完成度は高いです。

が、、、日本でiphoneが登場したことで何が“変わる”のかについて考えていくと、前者の方々はちょっと日本の現状というところが抜けているように思います。また私の考える「普及するための条件は」そもそも全て「コストパフォーマンス」につきますので、それを焦点に考えてみます。

もちろんapple/iphoneというブランドが好きな人はいくら高くても買うでしょう。これは「持つ喜びがお金にはかえられない」人たちなのでコストパフォーマンスは関係ないので満足するのでそれで十分です。その人たちにとっては歴史的で画期的な商品で間違いありません。

しかし日本で普及するためには、そのブランド部分を抜きで、機能で考える必要があると思います。ケータイもNintendoDSも、その機能が圧倒的に支持されたからこそここまで普及したのだと思います。

まず日本のケータイのウリは「電話・メール・コンテンツ」この3点セットです。それぞれに慣れている国なので、少なくともこれらは現状レベルを超えなければなりません。iphoneはどうでしょうか
・電話
最も普及率の低いソフトバンクなので、他社通話が割高になります。現状以下
・メール
絵文字も使えない。インターネットメール扱いなので、アクセス制限されたりする。現状以下
・コンテンツ
日本のケータイは優良で継続的に更新されるコンテンツが生み出される土壌(課金システム)が整っています。しかも(ウチを含む)非常に多くのコンテンツプロバイダが、新しいコンテンツを開発し、宣伝し、収益を上げ、コンテンツホルダに分配する仕組みを作っています。だから、継続的に成長できます。しかも日本のケータイキャリアの課金代行取り分は1割程度。これが決め手です。
つまり100人の一歩より1人の100歩的なコンテンツがたくさん生み出されます。これは無料コンテンツの特徴であるマスに受ける必要があるコンテンツ(1人の100歩より100人の一歩的な)にとどまってしまうものとは対照的です。
iphoneのコンテンツですが、これが実にショボいんです。内容がしょぼいのは実際使えばわかるのですが、しかもなんとアップルが売上の半分以上とるらしいのです。今の日本のモデルと比べるとぼったくり以外の何者でもなさそうに思う程です。これじゃぁ日本のコンテンツプロバイダは現状のケータイアプリやコンテンツの開発にいそしむでしょう。
そんな感じで現状以下。

・・・とケータイのマストアイテム3点セット全てで負けているのは主観でなく客観的に事実なのが現状です。

逆に「今までケータイでできなかったことが何ができるのか」、についてですが、実は「そんなにない」のです。ネットに常時接続デバイスという意味では既に現状のケータイがかなり高レベルで実現しています。フルブラウザも搭載されています。さらにGPSやおサイフケータイもワンセグも全部搭載されています。
多くのメディアで報道されているのは「iphoneのすごさ」ではなくて「タッチパネルで操作できる操作性」と「ipod機能」くらいなのが実際のところの現れなのでしょう。

まとめてみると「大画面」と「タッチパネル」と「デザイン」だけになってしまいます。
でも「大画面」も「タッチパネル」も日本のケータイメーカはすぐに追いつくでしょうから、残すところ「デザイン」つまりアップルブランドしか残らないのです。アップル好きな人は一定数確実にいますので、一定数は普及しますが、それを大幅に超えるためにはまだまだ道が遠そうです。

何より半年後、2年契約してしまった人たちが、「あんまりパケットフルサービス(月6千円もする)使わないんだけど解約できねーよ」って思う声が多数聞かれるのが目に浮かびます。(私は既にそう思っています)。契約解除すると、端末代を全部(16Gの場合、今だと8万円!)払わされた上、ほとんど使い物にならないようです。なんとも・・・。

ソフトバンクも望んでこの契約にした訳ではない(アップルからの強制&インセンティブ搾取)と思うので、結論からいうと、ケータイの世界にも黒風船(黒船だけど、ちょっと実体より膨らんだやつ)がきちゃった、という事です。iphoneが売れてしまえばしまうほど、日本のGNPが下がって(GDPはあがるかもしれないですが)、今までがんばってきた国内メーカもコンテンツプロバイダも打撃を受けて、雇用も減って、IT業界がまた意気消沈して、国力がさらに低下してしまうかもしれません。

iphoneを購入するときは「事前に契約内容を確認し、自分にあったプランを考えましょう」。と保険やローンと同じくらいちゃんと考えなければならないと強く思います。

2008年07月16日

食べてはいけない!?黒リンゴ

アイフォーンについて続けます。

タイトルはちょっと大げさですが、「まだ」というのが頭につく感じがしっくりきます。
ちゃんとした文章にすると、「中途半端に今のケータイに不満を持ってしまうから、アップル信者以外はiphoneを契約するのは、まだもうちょっと待った方がよいですよ」ということがいいたいです。

前のブログで「ケータイ基本機能」でいうとみんな持っているケータイ以下、ということを書いたのですが、インタフェース(画面や操作感)は確かに抜群です。なので、一度使ってしまうと確かに今のケータイのインタフェースに不満を持ってしまうのです。だからといって持ってしまうと低いコストパフォーマンスと低い基本機能に悩まされてしまうのです。まさにアダムとイブのリンゴです。

また、最近の日本のキャリアのARPU(月間電気通信事業収入)はだいぶ下がってきて7000円くらいです。これは通話料・通信料の合算値です。全利用者の平均なので、ある意味市場が出した結果な訳です。ここにきてiphoneは最低でも8000円かかる(たぶんiphoneユーザのARPUは倍近くになるのではないでしょうか)のです。なので「普及」は難しいと思います。しかもこの進化の早い時代に「2年間プラン変更もできない縛り」は痛いですよね。

そしてその収益までがアメリカ企業のアップルに流れていってしまう、まさに黒船黒リンゴです(笑)。
日本にはケータイキャリアが今は事実上3つな訳ですからソフトバンクが受け入れなかったら、アップルも条件を見直したかもしれないのに・・・。せめてMVNO(Disneyモバイルのような仮想キャリア)にして、リスクをアップルにシフトさせるべきだったのでは。。。良くも悪くも免許で守られた日本は、それを武器にして国益を守るべきだったのだと思います。


iphoneまだ使い倒している途中ですが、電池がなくなりすぎ。ちょっとネットしたりipod聞いたりしてると肝心な時に電話やメールができなくなるリスクが格段に上がりますよ!

2008年07月29日

取材いただきました

ヨミウリオンラインに取材いただき掲載していただきました。

http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/

まだまだこれからですがよろしくお願いします。

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