テレビ局に入って「メディアの価値って？」というのを良く考えるようになりました。
それは事業レベルでどうか、という視点です。テレビは見る人は無料でも広告主が莫大な広告料を払って成り立っています。よくテレビは視聴者一人あたりの単価は一番安いと教わってきたのですが、本当にそうでしょうか？ざっくりですが、諸々経験からはじきだすと、だいたい1人に15秒CMを到達させるのにおよそ1円でした。
これは高い？低い？新聞や雑誌などと比べると確かに超格安ではあるのですが、ちなみにもう今やマス媒体といえるヤフージャパンのトップページの最上部の一番目立つバナーがインプレッション(表時)単価が1円弱とほぼ同じです。もちろんメディアの特性も違うのでそれぞれ良いところ悪いところがあるのでしょうけども、単価で見るとテレビも「安い」時代は終わったようです。
ヤフーのトップバナーはかなりのプレミアムが乗っかっているため、実際の広告の平均だと感覚的にはインプレッションあたり～0.2円くらいいけばいいところなので、テレビより全然安いです。もちろんカテゴリが絞られるために母数は少なくなり量は出ないのが難点です。
今までのテレビは比較媒体がなかったために、「そこしかない」ということで高止まりした値付けができていたのですが、マス化してきたインターネットメディアが出てきたことでいい意味での価格競争、クォリティアップができたらいいなぁと思います。
※次回は様々なメディアを比較したメディアの価値の(個人的な)算出方法について書いてみます。考え方は「(視野にしめるメディア媒体の面積割合)×時間」です。
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